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ソーシャル・コミュニケーションリーダー養成講座とは

『チーム全員が納得し、一致団結できるような意思決定をしたい』
『専門分野や立場が全く異なるメンバーと、円滑に仕事を進めたい』

日頃このようなことを考えながらも、従来のコミュニケーション方法のまま仕事を進めてしまっていませんか?

職場や地域など、あらゆるコミュニティにおいて文化や価値観、技能が多様化・高度化しており、いま、様々なフィールドで横断的に活躍し、“集合知”を生み出すことができる「コミュニケーション」の手法を習得した人材が必要とされています。

この秋から関西大学が新たに開講する本講座では、このような人材を「ソーシャル・コミュニケーションリーダー」と位置づけ、個々の多様性を活かして新たな価値を創造する「コミュニケーション環境のデザイン」と「ファシリテーション」の技術について、「理論と実践」、そして今や世界標準となっている「科学とアート」のクロスオーバーによる学びを通して、多様かつ実践的に養成していきます。

講座内容・日程

本講座は、演習科目、研修科目、実習科目の3つの科目に分かれています。 講義、体験、観察、実践を通じて、さまざまな角度から「コミュニケーション環境のデザイン」と「ファシリテーション」の技術について学習します。

  • 演習科目(6コマ)

    コミュニケーションに関連する理論の講義とアクティビティ体験。講義と体験を通じて、コミュニケーションの最新の理論、コミュニケーション環境のデザイン技法を体得する。

  • 研修科目(2コマ)

    さまざまな現場での実践を当事者・観察者の観点で体験する。幅広い現場での応用に向けた実践的ヒントとアイデアを学習する。

  • 実習科目(4コマ)

    これまでに学んだコミュニケーションデザイン技法を実際に用いて、受講生同士の相互アクティビティを実践する。デザイン技法を実際に活用することで「使える技術」として体得する。

日程 講座内容
10/13(土) 10:00-13:00 オリエンテーション
演習1(講師:蓮行)『演劇を活用したアクティビティとファシリテーション』
10/13(土) 14:00-17:00 演習2(講師:森朋子)
『アクティブラーニングで学びをデザインする』
10/13(土) 17:00-18:00 講義のふりかえり
10/28(日) 10:00-13:00 演習3(講師:いいむろなおき)
『マイムから学ぶ非言語コミュニケーション』
10/28(日) 14:00-17:00 研修1(講師:浦山一世)
『話を「聴く」ための対話コミュニケーション』
10/28(日) 17:00-18:00 講義のふりかえり
11/ 3(土) 9:00-12:00 演習4(講師:塩瀬隆之)
『創造性と多様性を活かすコミュニケーションデザイン』
11/ 3(土) 13:00-16:00 実習1
『コミュニケーションデザイン相互実践ー準備』
11/ 3(土) 16:00-17:00 講義のふりかえり
11/10(土) 10:00-13:00/14:00-16:00 演習5(谷口忠大,蓮行)
『コミュニケーション場のメカニズムデザイン』
11/10(土) 16:00-18:00 実習2
『コミュニケーションデザイン相互実践ー準備』
11/24(土) 10:00-13:00 研修2(講師:奥野美里)
『議論を見える化する「グラフィック・ファシリテーション」』
11/24(土) 14:00-17:00 実習3
『コミュニケーションデザイン相互実践ー実践』
11/24(土) 17:00-18:00 講義のふりかえり
12/ 1(土) 10:00-13:00 演習6(講師:城下英行)
『「関わる」防災教育のデザイン』
12/ 1(土) 14:00-18:00 実習4(講師:城下英行,蓮行)
『講座全体のふりかえり』
12/15(土) 10:00~18:00 一部講座の欠席者向けに補講を行います。

※各日の講座内容は、変更になる場合があります

講師プロフィール

仮

森 朋子(もり ともこ)関西大学教育推進部教授

人がどのように学ぶのか、学びのメカニズムとプロセスを解明し、その知見を教育現場に活用する学習研究が専門。ケルン大学哲学部Magister修了後,大阪大学言語文化研究科前期・後期課程修了し言語文化博士取得。島根大学准教授を経て現職。現在,文部科学省教育再生加速プログラム委員,名古屋大学高等教育研究センター客員教授,東京大学情報学環反転学習社会連携講座フェロー,東京理科大学APアドバイザーなどを兼務。

[著書]  共著「アクティブラーニング型授業としての反転授業【理論編】」,ナカニシヤ出版・ 2017年,
共著「アクティブラーニングの技法・授業デザイン」,東信堂・ 2016年 ,
共著「ディープ・アクティブラーニング」,勁草書房, 2015年, 森朋子「初年次セミナー導入時の授業デザイン」初年次教育学会編『初年次教育の現状と未来』,世界思想社,2013年
[論文] 森朋子,初年次教育のエスノグラフィ,日本教育工学会論文誌,第33号,pp.31~40,2009年
森朋子,山田剛史,初年次教育における協調学習が及ぼす効果とそのプロセス−学生同士の<足場づくり>を中心に−,京都大学高等教育研究,第15号,2009.12,pp.37~46

rengyo

蓮行(れんぎょう)劇作家、演出家、俳優、劇団衛星代表/大阪大学大学院人間科学研究科特任研究員

「小劇場での演劇でしか絶対に表現できない舞台表現」を極めるべく、1995年に劇団衛星を設立。京都を拠点に、既存のホールのみならず、寺社仏閣・教会・廃工場等「劇場ではない場所」で公演を数多く行い、茶道劇「珠光の庵」や裁判劇「大陪審」などの代表作を全国で上演する。 同時に、演劇の持つ社会教育力に着目し、そのポテンシャルを利用したワークショップ事業を多く手がける。並行して研究活動に取り組み「演劇のないところに演劇を送り込む」活動を幅広く展開している。

[著書]蓮行,平田オリザ「演劇コミュニケーション学」日本文教出版,2016年 / 平田オリザ,蓮行「コミュニケーション力を引き出す:演劇ワークショップのすすめ」PHP新書,2009年

仮

いいむろなおき マイム俳優・演出家・振付家

兵庫県立宝塚北高等学校演劇科卒業後、1991年に渡仏。パリ市マルセル・マルソー国際マイム学院入学。1994 年同学院卒業後、ニデルメイエ国立音楽院コンテンポラリーダンス科最上級クラス入学。翌年、審査員全員一致による金賞で首席卒業。1998 年に拠点をフランスから日本に移し、「いいむろなおきマイムカンパニー」の名称で活動開始。舞台公演、ワークショップや外部指導、マイム演出、海外フェスティバルへの参加等、幅広く活動中。

[受賞歴等]
2005年 平成17年度文化庁新進芸術家海外留学制度研修員
2009年 第3回世界デルフィックゲーム大会[即興マイム部門] 金メダル受賞
2011年 平成23年度兵庫県芸術奨励賞受賞

浦山先生

浦山 一世(うらやま いっせい)一般財団生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナー、カウンセリング、ロケーター

仕事を退職し夫婦で神戸に移り住んだ事をきっかけに、好きなところで・好きな人と・好きな事して生きていく為に2017年に独立。現在はナナイロノQuetzalという屋号で3種のワークショップ型カウンセリングを展開している。話を聴くスペシャリストとして「聴く」にフォーカスする対話を目指し、コミュニケーションのためのワークショッププログラムを実施。 「良いところを見つける」を掲げ、様々な場面における人や物事の良いところを掘り起こすため活動している。「今の自分」と「目標の自分」の間にある、自分でも気付いていなかった道筋を明確にする役目である“ロケーター”としてカウンセリングを行う。

仮

塩瀬 隆之(しおせ たかゆき)京都大学総合博物館准教授

工学、情報学、心理学、認知科学などさまざまな観点から、「伝わるとは何か?」というコミュニケーションの根源的課題を探求する。師匠−弟子関係の徒弟制度で伝える京都伝統産業の技能継承から、コンピュータを導入したシステムによるものづくり企業の技術伝承まで、幅広く「伝え方」について研究している。 多様なユーザがデザインプロセスに加わることで社会の革新を目指すデザイン手法であるインクルーシブデザインを専門とし、インクルーシブデザインを企業における商品開発や小中高生のキャリア教育にも採り入れている。

[著書]塩瀬隆之「インクルーシブデザイン:社会の課題を解決する参加型デザイン」学芸出版社,2014年

奥野先生

奥野 美里(おくの みさと)ワークショップデザイン、グラフィック・ファシリテーション

大阪大学ワークショップデザイナー育成プログラム修了。OBPアカデミア講師。場の一体感を高め、空虚な議論のキャッチボールを暖かい対話に変えるパワフルな手法、グラフィック・ファシリテーションに出会い、自らもワークショップのツールとして活用。共同代表を務める凸凹フューチャーセンター主催の「発達障害の?を語り合う対話の場one day café. kyoto」 では、毎回グラフィック・ファシリテーションを導入し、対話の促進だけでなく、認知に偏りのある発達凸凹の方の情報保障のひとつとなっている。現在は特に、グラフィック・ファシリテーションのもう一つの効用「受け止められた感」に注目しており、1対1または少人数の場での活用と効果に関心がある。

仮

谷口 忠大(たにぐち ただひろ)立命館大学情報理工学部教授/パナソニック客員総括主幹技師/一般社団法人ビブリオバトル協会代表理事

専門領域は人工知能、創発システム、知能ロボティクス。「人を含んだ創発システムの構成論的理解と工学的応用」を主眼に研究に取り組む。ルール等の制度設計によって参加者が自らの効用を最大化するよう行動する結果、実りあるコミュニケーションがなされ目的が達成されることを目指す「コミュニケーション場のメカニズムデザイン」概念を提唱。この概念を元に谷口が考案した代表的なメカニズムとして「ビブリオバトル」や「発話権取引」がある。

[著書]谷口忠大「コミュニケーションするロボットは創れるか―記号創発システムへの構成論的アプローチ」NTT出版(叢書コムニス), 2010年
谷口忠大「ビブリオバトル:本を知り人を知る書評ゲーム」文春新書, 2013年

仮

城下英行(しろしたひでゆき)関西大学大学院社会安全研究科・社会安全学部 准教授

専門分野は防災教育、自然災害科学。知識・技術の一方向の伝達という防災教育観の問題点について防災と学びの両側面から検討し、そうした防災教育観をも包摂する、より拡大された防災教育のあり方について模索している。現在は、本物の防災活動に参加することそのものを防災の学びと捉え、そうした学びの機会へのアクセスの提供が防災教育であるという立場に立ち、実践的な研究に取り組んでいる。また、諸外国における防災活動の中から防災の学びを発見するための国際的な研究も行っている。

[著書] 城下英行「防災共育を実現するために」関西大学社会安全学部編『防災・減災のための社会安全学』,ミネルヴァ書房,2014.
[論文] 城下英行,第3の時代の防災教育に向けて,社会安全学研究,7巻,pp.97-105,2017.